平尾霊園12㎡にインド産クンナムのお墓を建立!黒御影石の艶やかさと直線の美を活かした和型墓石

福岡県一円で墓石のお仕事をしております、平尾石材店の寺田公平です。今回は、福岡市立平尾霊園の12㎡の墓地に建立させていただいた、インド産の黒御影石を使ったお墓をご紹介いたします!

※今回ご紹介するのは、福岡市が管理する平尾霊園での施工事例です。福岡市南区にある公営霊園で、アクセスしやすいところにあります。詳しい場所はこちらでもご確認いただけます。

完成したお墓

平尾霊園12㎡ 新設 インド産クンナム・M10

ご相談のきっかけ・お墓についてのお打ち合わせ

今回のお客様は、ホームページをご覧になってお問い合わせくださいました。それまで別の石材店様ともお話をされていましたが、希望されているお墓とは少し違っていたことから、ほかにも相談してみようと当店にお声かけくださったそうです。

ご主人様がお亡くなりになったことに加え、大分県にあったご先祖様のお墓からご遺骨を移されることになり、平尾霊園に新しいお墓を建立しようとお考えでした。お母様と息子様を中心にお打ち合わせを重ね、それぞれのご希望を取り入れながら、黒御影石と直線を基調にしたお墓に仕上げました。

完成したお墓をご紹介します!

高級感あふれるお墓の完成です!石はすべて黒御影石で、3種類を組み合わせています。お客様は当初から黒御影石をご希望で、全体としても曲線を多用するのではなく、直線的でシンプル、すっきりしたお墓がお好みでした。12㎡という広い敷地を活かした堂々とした佇まいで、細部まで直線の印象を統一した重厚感のある仕上がりになりました。

 

中央の石塔は、昔ながらの縦型の和型墓石を基本としながら、お客様が希望されていた直線をしっかりと活かしたデザインです。伝統的な和型らしい存在感を残しつつ、黒御影石と直線によって現代的な雰囲気も感じられるお墓です。

 

1尺2寸というボリュームのある棹石です。お墓のサイズは棹石の幅で表すことが一般的で、1尺2寸は幅約36cmであることを指しています。一般的な和型墓石では棹石の頭部分などに加工を加えることもありますが、今回はそうした加工をあえて施さず、四角くすっきりと仕上げました。

石塔にはインド産の最高級黒御影石、クンナムを使用しています。クンナムは深みのある美しい黒色が特徴の黒御影石として知られています。鏡面のような艶やかな仕上がりで、周りの景色を映しこんでいるのがわかります。正面文字は色を入れず、磨かれた黒い石肌と彫刻部分の石本来の色とのコントラストを活かした素彫りを採用しました。余計な装飾を加えないことで、石そのものの美しさと文字が印象的な仕上がりになりました。

 

棹石の下の上台には、水が溜まりにくいよう水垂れ加工を施しています。雨水がお墓の上に長く残りにくくするための、昔からお墓に用いられている加工です。今回はお客様が直線的なデザインにこだわられていましたので、機能面を確保しながら、お墓全体のすっきりした印象を損なわない形で仕上げました。

 

家紋は、ご実家のお墓に彫刻されていたものを参考にして、新しいお墓にも彫刻させていただきました。今回の家紋は一般的な正方形に収まりやすい形ではありませんでしたので、家紋そのものの縦横の比率に合わせて、周囲の額縁部分もバランスよく加工しています。家紋も文字と同様に色は入れず、磨き面と彫刻部分の濃淡を利用した素彫りで、黒御影石ならではの落ち着いた仕上がりです。

 

1尺2寸というボリュームのあるお石塔に合わせて、お線香立ても大きめに製作しました。お墓全体がしっかりした大きさですので、お参り道具だけが小さく見えてしまわないよう、全体のバランスを考えています。ガラスの風防が付いたろうそく立てもご用意しました。

 

天板部分も、お客様ご希望の「直線」を大切にして仕上げています。角には面取りを施していますが、丸く柔らかく落とす加工ではなく、平らな面を大きく取る平面取りを採用しています。シンプルに見えるお墓ほど、こうした細かな加工の違いが全体の印象を左右します。

 

納骨室の側面には、お客様のご希望でガラスブロックを使った明かり取りを設けました。お墓の内部は通常外からの光が届きにくい場所ですが、側面に設けたガラスブロックから自然の光を取り込めるようになっています。お墓の構造や限られたスペースを確認しながら、空いている部分を有効に利用しました。黒御影石の中にガラスがさりげなく入ることで、機能性だけでなくデザイン上のアクセントにもなっています。

 

中央のお石塔とは別に、ご先祖様をお祀りするための「偲想碑」を設けました。「偲想碑」という言葉は、お客様ご自身がご先祖様を偲び、想う場所という意味を込めて考えられたものです。

 

偲想碑は限られたスペースの中に納めるため、お花立てと香炉を一体型にして、すっきりと仕上げました。一体型にすることで見た目がまとまり、お掃除やお手入れもしやすくなります。中央のお石塔と同じく黒御影石を使用していますので、二つのお墓を設けながらも全体に統一感があります。ご家族様のお墓とご先祖様をお祀りする場所、それぞれの役割を持たせながら一つの墓所として調和するよう配置しました。

 

法名塔は、右手前に設置しました。一般的な法名塔のように別の台座を設けるのではなく、台座をなくし、正面に少し傾斜を付けた大きな一枚石として仕上げています。こちらも、お墓全体のコンセプトである「直線」と「すっきりした印象」を意識したデザインです。高さを抑えながら十分な彫刻面を確保することができ、周囲の石ともよく馴染んだ、シンプルで存在感のある法名碑になりました。

 

お墓を後ろから見たところです。平尾霊園の中でも傾斜のある場所に位置する墓地で、12㎡という広い敷地を囲う外柵も、お墓全体の大切なデザインの一部として考えました。壁石は単に敷地を囲うだけではなく、直線がより印象的に見えるよう形状を工夫しています。正面からだけでなく、側面や背面から見ても黒御影石の統一感と重厚感が感じられます。

 

こちらは納骨室の換気口です。内部に空気が通るよう、背面に2か所設けています。納骨室は、お墓の中でも一番大切なご遺骨を守る場所ですので、空気の通り道を設けて湿気を逃がすことも、お墓を設計する際の大切なポイントの一つです。

 

外柵には、内側に向かって大きく面を取る特徴的な加工を採り入れました。曲線を使わず、あくまでも直線を活かしながら、普通の四角い壁石とは違う工夫を凝らしました。

 

複雑な装飾ではありませんが、黒御影石の面に光が当たった時の変化も美しい、印象的な仕上がりです。これまで当店でご提案してきたデザイン墓石の加工なども参考にしながらご提案し、お客様も気に入ってくださり、採用していただきました。

 

墓所内には、大きめのベンチ兼物置も設けました。門柱と壁石の角にできるだけ隙間なく納めることで、余分なスペースを作らず、すっきりとした配置になっています。お参りの際には腰掛けとして利用できるほか、下部に収納できる実用的な設備です。屋外のお墓では汚れにくさやお掃除のしやすさも大切ですので、墓所全体の使い勝手を考えながら設計しました。広い12㎡の墓所を有効に活用した設備の一つです。

 

入口の門柱も、今回のお墓を象徴する特徴的なデザインです。全体の直線的な雰囲気に合わせながら、門柱の頭部分の加工には工夫を採り入れました。

 

細かな淀加工を取り入れて、まるで神殿の柱のようにも見える印象的な形で仕上げました。シンプルな黒御影石のお墓の中でほどよいアクセントになっています。

 

入口の階段からお参りする床部分には、同じインド産の黒御影石で、石目がはっきりと見えるM10を使用しました。歩く部分は、今回はお客様のご希望で全面磨き仕上げとしています。広い墓所の入口からお石塔まで黒を基調にまとめることで、全体に落ち着きと重厚感が生まれました。

お墓づくりを終えて

お墓が無事完成し、ご納骨もお手伝いさせていただきました。遠方からご親戚の皆様や息子様ご家族もお越しになり、お寺様にもお越しいただいて、皆様で無事に納骨式を終えることができました。完成したお墓の仕上がりには皆様に大変喜んでいただくことができました。このたびは、数ある石材店の中から当店に建立工事をお任せいただきまして、誠にありがとうございました。ほかの石材店様とも比較検討される中で最終的に当店をお選びいただき、ご家族様ならではのお墓づくりをお手伝いできましたことをありがたく思っております。また、ほかのお墓についても改めてご相談をいただき、ありがとうございます。これからもお墓のことでお役に立てることがございましたら、しっかりとお手伝いさせていただきます。今後ともどうぞ末永くよろしくお願いいたします。