福岡市南区野間の墓地に、お墓や外柵、すべてをインド産アーバングレイ青御影で作成した、シンプルで洋型の素敵なお墓が完成しました。基礎工事から完成まで

いつもありがとうございます。平尾石材の寺田です。今日は、福岡市南区野間の墓地で、インド産アーバングレイ青御影を使用した洋型の素敵なお墓が完成しましたので、ご案内いたします。

【完成お写真】

 

亡くなられたご主人様のためにお墓を建てたい奥様と、息子様と娘様からのご相談です。当店へご依頼いただいたきっかけは、当店の近くにある福岡市営平尾霊園でお仕事をさせていただいたお客様から、「平尾石材さん、良かったよ」というお話を伺ってのことだそうです。(ありがとうございます!)

当店で取り扱っているデザイン墓石のカタログをご覧になり、「こんなお墓にしたい」というのが当初のご希望でした。 しかし、実際にお墓が建つ野間の墓地を一緒に見学し、周りのお墓を見たところ、「やっぱり観音扉にしたいな」など、デザイン墓石とは違うご希望も出てきましたので、デザイン墓石をもとに、さらにその他の希望も加えた、シンプルなデザインの洋型のお墓にすることになりました。

さあ、施工が始まります!

kokubo02基礎工事をする前の床掘をした状態です。

 

kokubo01_1約30センチの深さの土を取り除きました。

 

kokubo03床掘をした上に砕石(グリ石)を敷き詰め、転圧をかけます。

 

kokubo04_1グリ石の上にさらに細かい砕石(クラッシャー)を敷き詰め、再度しっかりと転圧をかけ、コンクリートを打つ際の背骨になるよう、鉄筋を配置します。今回は広さもあることと、お客様のご希望もあり、鉄筋を2重にしました。

 

kokubo05コンクリートを流し込みました。奥の真ん中にある木枠は納骨室内の土残しの部分、手前の4本のパイプは、万が一に備えた石貼り部分の水抜き穴です。綺麗に仕上がるまで、1か月程度養生期間を設けます。その後、ステンレス金具、特許の免震パッドを使用した耐震工事を経て、墓石が完成します。

 

お墓が完成しました! 全ての石をインド産アーバングレイの青御影石で仕上げたお墓です。
正面の彫刻です。「想」という文字は奥様、息子様、娘様のお3人のご希望された文字です。 また、右側には娘様の考えられたデザインで、お父様が生前お好きだった”ゴルフ”をイメージする絵を彫刻しました。彫刻に関するすべてのデザインや文字は、お客様がお書きになったり、ご用意されたものです。ご家族様が一番こだわっていらっしゃった部分ですので、その想いを裏切らないよう、丁寧に、しっかりと彫刻をしたしました。

 

お墓の入り口左側には、ベンチを設置しました。「お参りの際に、家族でおしゃべりをしたり、ゆったりと過ごしたい」というご希望を伺っていましたので、お2人でも楽々腰かけていただけたり、手荷物を置いていただけるよう、通常設置するベンチよりも幅が若干広くなるようデザインしました。

 

床の石貼り部分には安心してお参りいただけるよう、滑り止めの加工を行いました。 石の色や特性を考え、シンプルなデザインにしました。

 

花立ても隙間を設けず、台石に花筒を直接埋め込んである花立て一体型のデザインになりました。こうすることで掃除がとてもしやすくなり、綺麗な状態を保つことができます。 香炉も扉付きのシンプルなデザインです。

今回、お客様は図面の打ち合わせの段階から、非常に積極的に取り組んでくださいました。お客様のご希望をしっかりとお伺いしたことで、強度の問題などで実現が難しいことなどを除き、全てのご要望を取り入れることができました。

出来上がったお墓を見て、奥様には「思った通りのお墓になりました。ありがとうございました」とお喜びいただき、息子様には「何度も何度も、図面も作り直してもらって感謝しています。細かな㎝単位でのこちらの要望をしっかりと反映させてくれてありがとうございました」とお喜びいただきました。 また、彫刻のゴルフのデザインを描いてくださった娘様には「私の描いた絵がお墓に彫刻されて嬉しいです。父と言えばゴルフ、というくらいゴルフの大好きな父らしい、素敵なお墓になりました」とお喜びいただきました。

ご希望やご要望をとても具体的にお持ちで、お墓の一番上の部分のR加工の丸み具合まで、細やかな部分にも、しっかりとこだわっていらっしゃったお客様。 「こだわって建てたい」という思いがヒシヒシと伝わり、ただ当店に任せるのではなく、終始”一緒にお墓をつくる”というイメージでした。設計の段階から何度も足を運んでいただき、ありがとうございました!

ご自宅がお近くにありますので、今後も何かございましたら、ぜひご連絡ください^^