こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です^^福岡市博多区の会社様にて、創立時に建立された社碑の切削、クリーニング、文字の色入れ直しを行いました。その際の様子をご紹介いたします。

施工前後のわかるお写真

ご相談いただいた経緯と状況

お客様は、「社屋の建替えに伴い、創立時に建てられた社碑を綺麗にし、屋内に移動させたい」というお考えでした。社碑があるのは博多区ですが、お問合せをいただいた方が久留米支社の方で、遠方だったこともあり、インターネットで検索し、当店のホームページを見つけてくださり、お電話をいただきました。

早速、博多区の会社へ現地確認へ伺いました!

お客様の会社は、博多区にあります。当店からはお車で約15分程度で伺うことができます。道路に面した花壇の部分、オレンジの丸の部分が社碑のある場所です。

 

こちらが社碑です。石の状態を見ると、かなり歴史のある社碑であることがわかります。

 

石碑を安定させるために、土の下に根のように石が活け込まれているであろうと、長年の経験から感じましたので、よく確認すると、やはり社碑の下に石があることが確認できました。

ご要望は「きれいにすること」「文字の色を入れ直すこと」「室内に移動できるように加工すること」という3点です。社碑の下に石が埋まっていることもお話し、正式にご依頼をいただきましたので、石碑を取り外すことからスタートです!

工事のようす

取り外してみると・・・予想以上に埋め込まれている石が大きく、ビックリしました!! 通常ですと、石碑の部分の3分の1程度の長さを埋め込んであることが多いため、土をひたすら掘ってもまだ石があり、驚きました。これだけ石が埋まっていると、何があっても絶対に倒れませんね^^

 

石碑の部分は綺麗に加工されていますが、埋まっていた部分は加工もない状態です。

 

お問合せくださった久留米支社の方へ、社碑の現状をお写真付きのメールでご連絡しました。

社碑は社屋内に移動させることもあり、埋め込まれていた柱部分を切削し、底面を水平にします。そして、クリーニングをして水垢の除去を。最後に、文字部分に黒色を入れ直す、という作業を行うことを、お写真のメール送付とともに再度お伝えし、作業をいたしました。

作業が完了しました

作業が完了しました! クリーニングにより石本来の色も戻り、手彫りで彫刻された文字部分に黒色を入れ直しています。お墓もそうなのですが、かなり昔に建てられたものは、現在のような機械彫りではなく手彫りの彫刻になります。文字も細く、浅いことが多いため、より一層気を付けながら色を入れています。また、底面を綺麗にカットしましたので、室内で設置されても傾いたり、ぐらつくこともありません。

今回、設置は新社屋を手掛けられる建設会社様にてされることになりましたので、当社まで引き取りにきてくださいました。新社屋で、社員の皆様に喜んでいただけることを楽しみにしております^^

石は長い時間、多少の風化はあっても残るものです。今回ご縁をいただいて関わらせていただくことになりましたが、こちらの社碑が建立をされた時は、私はまだこの世に生まれてもなく・・・そう考えると、とても不思議な気持ちになります。当時の彫刻や加工技術と向き合いながら、「私の携わらせていただいたお墓や石製品も、後世の石屋が想いを馳せながら再加工することもあるのだろうなぁ」としみじみ感じました。

今後も、お客様に喜んでいただけることはもちろんですが、後世の職人さんに、「この石屋さん、良い仕事しとるやん!」と思ってもらえるような、真心込めた仕事を今後も続けていきたいと思います^^