ご両家墓の建立者名の変更が完了。平尾霊園の棹石の再研磨と彫刻し直しです。10年前にお墓を建てていただいたお客様

こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です。今回は平尾霊園にて、お墓の建立者名の変更と、棹石の再研磨・彫刻し直しをさせていただきましたので、ご紹介いたします!

 

施工前後のお写真

 

ご相談の内容

今回のお客様は、約10年前に当店でお墓を建てさせていただいたお客様です。お盆やお彼岸のお参りの際は、平尾霊園前にある当店にいつも寄ってくださいます^^ 日頃からとてもお世話になっているお客様です。

ご相談の内容は、お墓の建立者名の変更ということでした。建てられた際には、お話し合いの結果5名の方のお名前を彫刻されていましたが、その後お参りをされる中で、「やっぱり家族みんなの名前を入れたい」というお気持ちが強くなり、ご相談いただいたお客様のお母様のお名前を含む、7名の方のお名前を彫刻し直すことになりました。

 

施工前のお墓の様子

こちらが平尾霊園にあるお客様のお墓です。石種はインドのベルガムという黒御影石です。もともとは約10年前に、今回のご相談いただいた奥様方のご実家のお墓を奥様のご家族様が継いでいかれるにあたり、ふたつのご家名を入れた両家のお墓として建てられました。ご家名・家紋・墓誌もご両家それぞれのものがあります。

 

花立てには、立派な菊の花を一輪ずつ彫刻しています。お客様のお父様がご生前に観賞用の菊作りをされており、実績のある有名な方だったそうです。ここに菊の花を入れたい とお客様がおっしゃった際、「お父様を大切に想われているんだなぁ」と感じたことを今でもよく覚えています。

 

 

印の部分に彫刻を追加します。通常であれば新しい文字を端や行間に追加すればよいのですが、今回はご両家それぞれに人数が増えるので、今の配置では追加するスペースがありません。ですので、今回は棹石の背面を一面削り直して、一から新しく彫刻をする必要がありました。通常の追加彫刻は現地で行いますが、今回は石塔を取り外し、工場に持ち帰っての作業となります。

 

こちらは、石塔を取り外したところです。印は耐震棒といって、万一の地震などの際にお墓の石塔と台石の部分がずれて落下したりしないよう、しっかりと固定するためのものです。石塔と台石双方に穴があいていて、そこにステンレス製の棒を差し込んでいるかたちです。そうした耐震施工をしている石塔を、慎重に取り外します。作業としてはそれほど難しい作業ではありませんが、注意深く作業して、無事取り外しました。

 

完了しました!

石塔を一旦工場に持ち帰り、一面を削り直して、新たにこのように彫刻をしました。

お墓を建てられた10年前には、お話し合いの結果5名の方のお名前を彫刻されていましたが、お客様はずっと気になっていらっしゃったそうです。通常の追加彫刻に比べると費用はかかったものの、今回こうして気がかりだったことを解消できて、良かったですとおっしゃってくださいました。なによりご両親様が安心されているとのことで、お客様の親孝行のお手伝いができていればうれしいです^^

今回のお客様は、10年前にお墓を建てていただいてからもたびたび当店に寄ってくださって、わざわざ差し入れのお菓子やお花などをお持ちいただいたりと、とても良くしてくださり、かわいがっていただいています^^ いつもありがとうございます!  これからもこうしたご縁を大切に、お客様に安心してお気軽にご相談いただけるような石材店でありたいと思います。