平尾霊園にて、棹石前面を削って、ご家名から「和」一文字へ彫刻変更、植木の伐採を行いました。

こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します^^ 平尾霊園にて、お墓正面の文字彫刻の変更工事を行いましたので、その様子をご紹介いたします!

 

施工前後のお写真

 

ご要望と施工前のお墓の様子

今回のお客様は、5年ほど前にご相談をいただいていました。ご家族の女性方のお墓をご主人様が継がれるにあたり、これから将来的にも継いでいく際に支障がないようにしておきたい、というご相談でした。このたび、5年越しで実際に工事に取り掛かることになりました。

 

こちらは施工前のお墓の棹石です。正面の文字はご家名が入っています。今後はご主人様が継がれるということで、この文字彫刻をし直します。

 

棹石側面です。今回、正面の文字を彫刻し直すにあたり、棹石前面を一面削り落として磨き直し、その上で新たに彫刻をします。ですので、この矢印部分、側面の厚みが3,4センチほど薄くなるのをご説明をして、お客様にご了承いただきました。

 

こちらは、お墓の入り口両脇の植栽です。管理が大変ということでお悩みでした。さらに、植栽の根が影響して多少ズレが生じていましたので、今回この植栽は取り除くことになりました。

 

 

工事が完了しました!

完成したお墓です!

正面文字も彫刻し直して、植栽のあった場所には置き灯篭を設置しました。

 

棹石正面です。この棹石は一度工場に持ち帰って、前面を3センチほどカットし、磨き直した上で新たにこの「和」の文字を彫刻しました。この「和」の文字は、お客様が色々と検討されてこの字になりました。ご家名ではない正面彫刻になりましたので、この先お墓を継いでいく際にも支障がなく、安心して引き継ぐことができるようになりました!

 

棹石側面です。もともとは文字彫刻がなかった部分ですが、今回この面にご主人様が改修された記録をこのように彫刻して残しました。

 

印の部分は今回加工した棹石の前面です。前面のみをカットして磨き直しましたが、他の面もきれいに水洗いで汚れを落とすことで、違和感なくきれいに仕上がっています。

 

灯篭です。木を伐採して根から取り除き、草が持ち上げたりすることがないように簡単にコンクリートを打って、その上に石の台座をつけて灯篭を設置しています。当初、ここは砂利を敷こうかというお話でしたが、「何もないのは少し寂しいから灯篭か何か置きたいんだけど」とご相談があり、灯篭を設置することになりました。

 

灯篭にも色々あるのですが、灯篭の種類をご説明したり、図面を作って大きさを確認いただいたりして、今回はこの丸置き灯篭を選んでいただきました。背の高い灯篭も良いのですが、今回はこのサイズを選んでいただいて、お墓全体とのバランスもとても良く仕上がっています^^

 

工事を終えて・・・

お盆前の完成をご希望でしたが、無事間に合わせることができました。お客様には完成したお写真を郵送して、完了のご報告をしました。ご主人様はお忙しくされていてすぐにはご覧いただけないのですが、お盆のお参りの際には実際に現地でご確認いただけるということです。

最近は、お母様方のお墓をお子様が継がれたり、奥様方のお墓をご主人様が継がれたり、ご両家で管理されたりといったケースは多く見られます。そうした場合、ご先祖様から受け継いできたお墓を大切に残しながら、継承の際に支障がないようにしておきたい、と希望される方が多いです。今回はもともとある石をカットして彫刻をしなおすという方法でしたが、お客様のご希望に合わせて色々な方法をご提案できるように努めています。

今回のお客様は5年前に初めてご相談いただきましたが、それからもたびたび来てくださり、そのたびに色々とご提案をさせていただいたりして、じっくりと時間をかけてご検討くださった結果、当店にお任せくださいました。ありがとうございます^^ これからもお客様に安心してお仕事を任せていただけるように、喜んでいただけるように、誠実で親身なご対応を心がけていきたいと思います。