こんにちは^^ 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します! 博多区萬行寺様にて、墓石の修理とクリーニング、防草工事等のリフォームが完成いたしました。その際の様子をご紹介いたします!

 

インターネットにて当店のホームページをご覧になったお客様からのご相談です。 お電話いただいた当初は、「花立が割れているので作り替えたい」「植栽を処分したい」というご相談でした。そこで現地へ伺い、お花立や植木の状態と、お墓の現状確認を行いました。

こちらが施工前のお墓です。綺麗にお参りされていらっしゃるのが伺えますが、建立されてから長い年月が過ぎていることもあり、通常のお墓掃除では落とすことが出来ない汚れが付着し、全体的に石の色が黒ずんでしまっています。

 

こちらが問題のお花立です。縦に亀裂が入っています。これ以上亀裂が入らないよう、お客様が凧糸のような紐で補強されていました。

建立された時期がかなり古いこともあり、お花と水を入れる部分の穴を、昔の加工方法で叩いて仕上げがされているため、細かな亀裂が元々入っていたのではないかと思います。(※現在の花立加工は専用の機械であけることができますので、このような亀裂は特別な衝撃が無い限り入らないと思って良いです)

ステンレスの容器はもともとついていたものではありませんので、直接石にあけられた穴に水を入れてお参りされていたでしょうから、寒い時期や暑い時期などの温度変化を繰り返し、少しずつ亀裂が大きくなってしまったのだと思います。

 

こちらがお墓左奥に植わっている植栽です。「枯葉も落ちてくるので処分したい」というご相談をいただきました。

 

こちらも建立時期が関わってきますが、お墓は砥石で仕上げた程度の”磨き上げてないお墓”でしたので、表面がツルツルしていません。そのため、水垢や汚れがとても付着しやすくなっています。(※近年建てられたお墓は加工段階で機械によって磨かれ、ツルツル・ピカピカと鏡面のように仕上げられているものが多いと思います)

 

土間部分は土のままでしたので、草抜きを怠るとすぐにたくさんの雑草が生えてきます。また、寺院内には樹木が多く、その樹木から落ちてくる落ち葉を掃き掃除するにも、土の部分は土まで一緒に掃いてしまうため、1つずつ手で拾っていかなくてはならず、とても手間がかかりました。

 

お墓の外柵です。矢印のある右側の石が浮いてしまっているように見えますが、左側の石が沈下してしまっていることにより、大きな隙間があいてしまっています。原因として、内側に植わっている植物の根が石をどんどん押してしまっていることが考えられました。植物の根は想像以上に強いため、「お墓に植えてある植栽の根で石がズレてしまった」というご相談は多々いただきます。

 

お客様とご一緒に確認をしていく中で、「お墓の管理をゆくゆくは甥っ子に任せることになるんです。なので、なるべく迷惑をかけないよう、僕の代で管理しやすいお墓にしたい。予算は限られますが、出来る限りの修理をお願いしたいです。」というご希望をいただきましたので、花立と植栽処分の他に、ご指定いただいたご予算内でどのような施工ができるか、お客様にリフォーム案を提出させていただきました。

その中から、「1、花立の作り替え」「2、植木処分」「3、外柵修理」「4、お墓クリーニング」「5、防草施工」「6、文字色入れ直し」をご依頼いただくことになり、施工を行いました。

 

花立はこのように作り替えました。お墓本体と違和感のないよう白御影石でおつくりし、花筒は脱着可能なステンレス製の物をとりつけています。お花のお手入れやお墓掃除を楽に行っていただけます。

 

石塔はこのように綺麗になりました! 墓石専門の高圧洗浄機や薬品を使用し、黒ずみが綺麗に落ちました。 文字の色や家紋の色も入れ直していますので、とてもハッキリ、くっきりと見えるようになりました。

 

”猫脚”のような台座の部分の下に汚れがたくさん付着していましたが、こちらもとても綺麗になりました。石の本来の色が出て、とても明るい印象です。

 

土間はこのようになりました。「防草」といっても「石貼りにする」や「コンクリートを打つ」など様々な方法があります。ただ、石貼りやコンクリートの場合は水傾斜(※水の逃げ道を作るためにお墓の入口に向かってつける傾斜)を考えなくてはいけなくなります。奥行のある縦長な墓所ですので、この状態で石貼り等にすると、かなりの急傾斜になってしまいます。

そのため、透水性のある専用の土を使用した土間舗装を行いました。この舗装の場合、水を通しますので傾斜をつける必要がありません。また、この土は施工後固まりますので、掃き掃除も楽に行っていただけます。

矢印のある納骨室の入口の蓋部分は、数年前に他の業者様にてリフォームをされたそうですが、こちらも綺麗に掃除をしました。ピカピカと綺麗になりました^^

 

もともとある真ん中の貼り石に合わせて、綺麗に仕上がっています^^ お写真左奥にあった植物もなくなりました。

 

お墓の外柵はこのようになりました。本当でしたら、全て取り外して基礎から据え付け直すのが一番なのですが、そうなると費用がとてもかかってしまいますので、あいている隙間部分にセメントを入れて補強しました。

 

お墓のすぐ横にあった灯籠は、お参りの際に体が当たるなど気を使われていたそうで、入口部分へ移動させました。

 

リフォームが完成しました。クリーニングの効果で、お墓全体の印象がとても明るくなりましたね! お客様は後日、ご兄弟様3人でお墓の確認とお参りに行かれるそうです。リフォームの済んだお墓を見て、どのようにお喜びいただけるのか、今からとても楽しみです^^

今回ご依頼いただいたお客様のように、お墓を継がれる方のために「迷惑をかけたくない」「管理しやすいお墓にしてあげたい」と望まれる方は多くいらっしゃいます。ただ、建立時期が古くなればなるほど、お墓の不具合も大きく、多くなります。

お墓を建てる技術は日々進歩していますので、最新の技術を使用して「全てやり直す」ことが一番丈夫で管理のしやすいお墓づくりになることは誰でもわかることだと思います。ただ、ご予算の問題もそうですし、何よりも、今まで大切に守ってきたお墓を、「全てやり直して新しくする」ことよりも、「今あるお墓を一番最善の方法で綺麗に、丈夫に、そして管理しやすいお墓にする」ことを望まれている方が多くいらっしゃることを、長年お墓仕事に携わらせていただきながらひしひしと感じております。

お客様のご希望をなるべく多く叶えられるよう、さまざまなご提案をしながら、今後もお客様1人1人のお気持ちをしっかりと考えられる石材店であり続けたいと思います^^