福岡市営平尾霊園にて、墓石本体を再活用し、フラットで地上納骨型のお墓へ建替えリフォーム工事を行いました。

こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です^^ 福岡市営平尾霊園にて、墓石本体を再活用し、フラットで地上納骨型のお墓へ建替えリフォーム工事を行いました。その際の様子をご紹介いたします^^

施工前後のお写真

 

ご相談いただいた経緯と状況

ご相談くださったお客様は、5年程前に平尾霊園にてお仕事をさせていただいたお客様の御親類の方で、今回、お墓のリフォームをご希望でご連絡くださいました。「お墓の外柵がだいぶ風化してしまって、気になります」というお話でしたので、墓地の場所を教えていただき、まずはお墓の確認の確認に行って参りました。(※お客様はご高齢なため現地へお越しいただくことが難しかったため、私一人で行って参りました)

 

こちらがお客様のお墓です。階段を上がってお参りする形です。

 

こちらが一番気になられている、外柵です。栃木県産の宇都宮で採れる大谷石(おおやいし)でできています。関東を中心に、昔、お墓の外柵にとても多く使用されていた石材です。(※柔らかく加工しやすいという利点がありますが、時間の経過とともに風化が進んでしまうこともあり、現在はあまりお墓等で使用されていません)

大谷石の性質上、時間が経つと風化が進み、写真で見るように黒くなります。この部分をお客様は一番気にされていましたが、問題は他にもありました。この囲いの内側には土が入っていますが、土圧は想像よりもすごく、どんどん石を押します。そのため、支えきれず、外柵のブロックにズレが出ていました。放置すると崩壊してしまう可能性もあります。

 

お墓を背面から見たお写真です。

 

お墓の墓石本体です。洋型のデザインです。石に汚れが付着していたり、金箔が落ちてしまっている状況ではありましたが、石塔自体はまだ使用できる状態でした。大切にお参りされてきたことが伺えます。

 

墓石本体の下にある大きな台石も、まだ使用できる状態でした。そして、納骨室ですが、現在は地下納骨型となっています。

 

こちらは法名碑です。色鮮やかな赤いインド産の赤御影石で、少し汚れてはいるものの、こちらもまだ使用できる状態です。

お墓全体の確認を行い、お客様のご希望とご予算等に合わせて、ご提案をさせていただいた中より、「お墓の建て直し」「外柵のリフォーム」「納骨室を地上型へ変更」「金箔・文字色の入れ直し」をご依頼いただきました。

また、現在のお墓は階段を上がってお参りする設計ですが、新しいお墓は、入口の向きを変え、段差のないフラットな設計のお墓へリフォームすることになりました。階段がなくなるだけでなく、お参りスペースを広くとることができ、近年、平尾霊園で人気のリフォームです。

そして、お墓の建て直しに関して、当店より「古い石塔や墓誌や台石など、使用できるものは新しいお墓でも使用しましょう」と、ご提案をさせていただきました。新たに設置するよりも費用のカットにつながりますし、何より一番は、ご先祖様から大切に受け継がれてきたものを、今後もご家族皆さまで大切にしていただく方が、ご先祖様も喜ばれると思うのです。

そこで、石塔と法名塔、お墓の台石部分は、クリーニングをし、新しいお墓でも使用することになりました。

 

工事完了です

お墓が完成しました! 今まで地下納骨式だったお墓が、地上納骨式のお墓になりました。扉式で、ご納骨も楽に行っていただけます。

 

石塔はクリーニングをし、本来の石肌が見えてとても綺麗になりました。磨き直したわけではありませんが、クリーニングだけでもこのように綺麗になります^^ また、金箔も入れ直しています。とても綺麗に輝いています!

 

花立てはステンレス製の着脱式の花筒で、献花の取り換えの際、丸ごと水洗いしていただくことが出来ます。

 

香立もステンレス製のお手入れのしやすいもので、扉部分は格子状になっていますので、煙や熱を外に逃がすことができ、天井の石が割れる心配もありません。天井部分は供物置としてもご使用いただけます。

 

法名碑です。クリーニングをして綺麗にした後、以前と同じく白で色を入れ直しています。また、法名碑のお名前等を見られる際にも、安全にお参りいただけますよう、法名碑の前に滑り止め加工を施した板石を1枚設置しています。

 

お墓の側面から見たお写真です。墓石本体の下の台石は、既存の物をカットし、再利用しています。納骨室の側面には、納骨室内の湿気を防ぐよう空気穴が取り付けられています。

 

以前と入口を逆にしたことで、フラットなお墓になりました。お客様の墓所は広く、お墓までの距離がありますので、安全にお参りいただくために、中央に広めに滑り止め加工をしています。敷き詰めてある砂利は、お庭などにも使われている、あたたかな色味が素敵な「サビ砂利」という砂利を使用しています。既存のお墓や法名碑、新しくできた納骨室部分との色合いのバランスも考えた選択です。

お客様は現地でのお墓の確認が難しかったため、仕上がったお墓のお写真をお送りしたところ、お客様のお子様を通じて「母が大変喜んでいました!ありがとうございました。」というお声を頂きました。

工事を終えて・・・

お墓のリフォームが完了した頃、ちょうど平尾霊園は桜が綺麗な時期でした。お客様のお墓からも、このように綺麗に桜が見えました^^

お墓のリフォームや建て直しをご希望されるお客様が、一番喜んでくださるにはどうすれば良いか、ご希望を全て、それも予算内で叶えて差し上げるためにはどうすれば良いか、常に考えています。

今回で言えば、墓石や台石や法名碑など、使用できるものは使用してコストを抑えることができているのですが、その際に、既存の部分と新しくできる部分がアンバランスな仕上がりにならないよう、石の色味や石の種類、全体のデザインに気を配っています。また、花立てや香炉も含めて、お掃除・管理のしやすいお墓になるよう、そして、お参りされるお客様やご家族様の状況を伺い、お参りいただきやすいフラットな設計にしたり等、石屋ならではの目線と経験を活かし、お客様のお役に立てるようにと、色々と頭をひねらせてアイデアを出すようにしています。

今回も、お客様やご家族の皆さまにも大変お喜びいただき、ホッといたしました。今後も変わらず、大切にお参りいただけましたら幸いです^^