平尾霊園29区にインド産アーバングレーのオリジナル洋型墓石を建立

こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です。平尾霊園29区にて、インド産アーバングレーのオリジナル洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!!

 

完成したお墓

【平尾霊園 新設 29区12㎡ インド産アーバングレー】

 

ご相談いただいた経緯とご要望

ホームページをご覧になったお客様が、平尾霊園でのお墓建立をご希望でご来店くださいました。こんなお墓がいい、という具体的なご希望はなかったので、まずはどんなお墓が多く建てられているか、石の種類はどんなものがあるかなど、お墓についてのお話をさせていただきました。そのあと霊園内を見てまわって建てられているお墓を見学したりするうちに、「こんなお墓を作ろうかな」とご希望が固まってきました。

 

こちらがお墓を建立する墓地です。29区の移転墓地(移転先の墓地)となります。12㎡と広々としています。この墓地の形状や広さに合わせて、いただいたご希望をもとに設計・デザインし、ご提案しました。

 

お墓の詳細

広々とした敷地に、すっきりしたデザインのお墓が完成しました!

いま現在平尾霊園でよく建てられているお墓は、納骨しやすいことなどメリットの多い、地上に納骨室がある観音扉式のお墓が主流です。また、昔のように敷地いっぱいにお墓を建てることも少なくなり、敷地に合わせた大きなお墓ではなく、納骨するのに十分なサイズのお墓を作って、土間部分を広く使うケースも多いです。石の使用量が少ないので費用も比較的抑えられ、お手入れや管理もしやすい、いわば現代に即した実用的なお墓といえます。お客様もそうしたお墓と近いご希望をお持ちでしたので、すっきりとした地上型納骨室のお墓をご提案しました。

平尾霊園の地上型納骨室のお墓に関する記事

●管理の大変だったお墓を、地上式納骨室のフラットなお墓へリフォーム。既存の石と新しい石を工夫して組み合わせた素敵なお墓
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●福岡市営平尾霊園にて、墓石本体を再活用し、フラットで地上納骨型のお墓へ建替えリフォーム工事を行いました。
●ご先祖様の墓石部分を再加工。正面文字の彫刻直し全面リフォームが完了。地下型納骨から地上型へ、市立平尾霊園にて
●インド産YKD黒御影とアーバングレーのコントラストが素敵なデザイン墓が完成。カーサメモリア、平尾霊園にて
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●福岡市立平尾霊園にて、6平方メートル、洋型のお墓が完成です。佐賀県産天山石とインド産アーバングレー

 

石塔部分は、当社の霊園内での施工例の中にとても気に入っていただいたものがあり、おおよそはそれをもとに、比率や大きさなどは敷地に合うよう設計をし直してご提案しました。「シンプルだけど飽きがこないいいデザインだね」と、とても気に入ってくださっていました^^

石種はインド産のアーバングレーです。落ち着いた上品な色合いで、とても人気があります。

 

石塔の頭部分です。これも施工例のお墓を参考に、三重のアール加工を施したデザインです。

 

棹石の下の上台には、高級加工のひとつ、亀腹加工を採り入れました。伝統的な和型のお墓に用いられてきた亀腹加工ですが、最近は洋型のお墓にもよく採り入れられます。お墓に高級感を与える豪華なデザインの代表格です。

 

8角形の花立は、すっきりしたお墓の雰囲気に合うようなシャープなデザインです。細部はきれいに面取りをするなど、丁寧に加工しています。

 

扉付きの線香・蝋燭立てです。観音扉式に開閉するタイプで、格子状の扉は空気を通すので、扉を閉めても火を絶やすことなくお参りできます。手前にある小さな石はストッパーです。風の強い日に扉が開いてしまうこともありません。

 

納骨室の天井にあたる天板は、石塔のアールや全体的なデザインとの調和をとるように、こんな加工を施しました。細かい点まで気を配ったデザインです。

 

納骨室の観音扉には、家紋を彫刻しました。中央の柱部分(閂)には取っ手加工をしています。角はあたりがいいようにきれいに面取りをして、柔らかく仕上げました。

 

納骨室内の換気をする空気口を、左右と後方の三か所設けました。雨などが入りにくいよう、フィンのついたものです。

 

右手には墓誌を設置しました。形は洋風のお墓に合うよう高さを抑えていますが、たくさんのお名前も文字を大きく表示できるように面積を十分に広くとって製作しています。

 

ご希望で設置した入り口左のベンチはあたりがいいように、デザイン性も考えて、手前側に大きく丸みを持たせました。

 

入り口から見ると、お墓本体と外柵、中央の踏み石部分とその左右の部分で色が違いますが、実はすべて同じ石で、磨きの状態が違います。お墓と同じグレーの部分は磨き仕上げ、中央の踏み石部分はバーナー仕上げです。

 

バーナー仕上げは石の表面をバーナーで焼き付けてザラザラした質感に仕上げるもので、濡れても滑りにくくなります。墓誌とベンチの手前の薄いグレーの部分は、文字彫刻などを行うときと同じ、サンドブラスト加工です。バーナー仕上げに比べるとザラザラ感は少ないですがやはり滑りにくくなり、色合いも磨き仕上げとバーナー仕上げの中間くらいになっています。

 

お墓の後方は、広い敷地を活かし、ゆとりを持たせています。人ひとりが余裕をもって通れるので、お掃除もしやすくなっています。

 

お墓作りを終えて・・・

シンプルですっきりとしながら、細部まで丁寧に作り上げたお墓には、お客様にも大変喜んでいただけました! デザインや石種・加工面だけでなく、お墓の後方にゆとりを持たせてお掃除やお手入れがしやすいという実用的な点からも、長く安心してお参りいただけるお墓になっていると思います。お仕事柄とてもお忙しくされていたご主人様とはなかなかお会いする時間がとれなかったものの、メールで図面のやり取りをさせていただり、コロナの影響で船便の到着の遅れなどがあった際も、こちらを信頼して快くお待ちくださるなど、お客様のご信頼やご協力もあって、スムーズに無事完成まで至りました。ありがとうございました。どうぞ末永く、大切にお参りいただけますと嬉しいです!

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